本会の概要
「日本母乳の会」が誕生するまで
1989年、WHO(世界保健機構)とUNICEF(国連児童基金)は、全世界の産科医療(新生児医療も含む)に携わる人々に、母乳育児を保護して、推進、支援するように呼びかけ、「母乳育児成功のための10ヵ条」という共同宣言をしました。 1992年8月1日を「世界母乳の日」、8月第1週を「世界母乳週間」と定められました。日本では、この日を記念して、国立岡山病院名誉院長故山内逸郎先生の提唱のもとに、全国各地より母乳育児の実践に熱心な産科医・小児科医が大阪に集まり、「母乳をすすめるための産科医と小児科医の集い」が開かれました。母乳育児を推進していくための方策など、2日間にわたり熱心な討論が行われました。
以来、「集い」の参加希望者は、年々増加して、「集い」は「会」へと、さらに「日本母乳の会」へと発展的に改名してきました。また、会員は医師だけではなく、助産師、看護師、保健師、母親達など、母乳育児を推進し、支援していきたいと願う仲間が増え続けています。
1994年より「日本母乳の会」と改称して活動しております。2010年7月、非営利型一般社団法人「日本母乳の会」となりました。毎年 8月の世界母乳週間に開催する母乳育児シンポジウムは第32回を数え、毎回1000名近くの方々が参加されます。その他にも母乳育児研修会、乳房ケア研修会など現在の母乳育児を取り巻く諸課題に対応しています。
現在の「日本母乳の会」
「日本母乳の会」は、「1人でも多くの母と子に母乳で育てられるしあわせを”を目標に活動する医師、助産師、保健師、看護師、薬剤師などの医療関係者と、そして市民の会」です。
1994年、ユニセフより、日本におけるWHO・ユニセフ「赤ちゃんにやさしい病院・Baby Friendly Hospital」の認定推薦業務のすべてを委託され、ユニセフへの認定推薦をしております。
<主な活動>
1) 毎年8月の世界母乳週間に、研究、実践報告、学術集会、並びに母親をはじめ、母乳育児に関わる方々とのシンポジウム、交流会を開催
2)ユニセフより日本における「赤ちゃんにやさしい病院・Baby Friendly Hospital」の認定審査業務を委託され、審査
3)ワークショップ開催(年2-3回)
4)母乳育児支援研修会の開催(年2-3回)
5)各地の医療機関や医療者の母乳育児の支援、研究会
6)各地で講演会開催、また、講演会開催の援助
7)母乳育児を進め、援助するための出版物の編集、販売
・第1回より母乳育児シンポジウムを全収録し、記録集として出版
・ユニセフWHOの共同勧告「母乳育児成功のために」WHO「母乳育児成功のための10カ条のエビデンス」を翻訳・発行
・「離乳食」「卒乳」「母乳とむし歯を考える」「安心の母乳育児」「離乳食のすすめ方」などを発行
・「乳首の手入れ」DVD発行
・「母乳育児成功のための10カ条」ポスター製作
8)母乳育児に関する研究:BFH施設で出生した赤ちゃん約30000人の分娩、母乳育児データ収集、発表
9)第2次健やか親子21推進協議会に参加、活動、および、研究
10)先進国BFHI会議に参加し、世界のBFHIコーデイネーターと交流する
11)母親グル-プのサポ-ト
12)その他
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