前々回の研修会(第28回)
第 28 回母乳育支援研修を開催して-
入職 3 年目以内の方が参加が多い研修会
佐藤 文彦(産) 母乳育児支援研修会委員会委員長
今回の研修会は名古屋市の名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライトの研修会室で開催しました。 今回、変わったことは講義編を5月 17 日、翌 18 日に実践研修会として各 1 日で開催したことです。
講義編は朝 9 時から 18 時まで通して行われ、かなり受講も大変だったかもしれません。現地参加が 31 名、このうち翌日に実践研修会も参加された方が 26 名でした。また WEB 参加者も 40 名以上と多くの参加者が
ありました。
今回の現地講師は会場の設定にも尽力してもらった、名古屋市立大学大学院医学研究科新生児・小児医学分野の山本和之さんにお願いし、「母乳の栄養・免疫について知りましょう」の演題を話してもらいました。
また、18 日の実技編の人気は高く、申し込みが定員の 50 名を超え、お断りせざるを得ない方がいて、申し訳なかったです。最終的には 53 名の参加になりました。
日本母乳の会が開催する乳頭乳房ケアを中心とする研修会の需要は高く、現場で乳頭乳房トラブルなどの対応に苦慮し、どう支援したらいいかわからない。ケアの仕方もいろんなことを言われ、混乱している状況
がうかがわれます。
18 日の実践研修会では研修会実践チームと東海地区の BFH 施設の 6 名にファシリテーターになってもらい、6 チームで実施しました。各チーム 8 名から 9 名と少し多めでした。
午前中に講義・実演のあと、乳頭乳房を見る際の声のかけ方、触り方の演習を行った後、開通操作をお互いにやってみました。午後は実際の症例を提示し、問題点・解決策を話し合うトラブル編を行い、活発な意
見交換ができました。また、実際に赤ちゃんモデルを使った、抱き方、くわえさせかたの実演に若手の方々が目を輝かせてみていた姿は印象的でした。
今回の参加者は、入職 3 年目以内の方が多く、今後の母乳育児支援が楽しみです。
全体の研修会は大きなトラブルもなく開催できました。前回の九州地区もそうでしたが、今回の東海地区の BFH の方々のご協力は大きく、BFH 施設のメンバーは能力が高くあらためて各地で開催することの大切
さを感じました。
次回母乳育児支援研修会は、乳頭ケア実践研修会単独で 2025 年 10 月 4 日に仙台市で行う予定です。